『
蝶と山 てくてく写日記』のbanyanさんに情報をいただき、フジミドリシジミの成虫観察に出掛けた。
ポイントに着いた時刻は午前10時過ぎ、曇り空のためか活動するフジミドリは見られない。暫くイヌブナの樹冠などを眺めていると4、5m程離れた枝先の葉に黒いものが見えた。望遠レンズを通して見ると雌のフジミドリだ。
D7000+SIGMA 18-250mm(トリミング拡大)
D7000+SIGMA 18-250mm(トリミング拡大)
やがて飛び立ち近くのイヌブナの枝の中に潜り込んだ。その姿を追っていくと、どうも産卵しているようだ。
本来、フジミドリは、ひこばえや針葉樹の陰の小枝などに産卵すると認識していたが、どうもそのような条件とは異なる場所だ。案外、産卵場所にはそれほど拘らないのかも知れない。葉が邪魔して上手く撮影できなかったが、貴重な観察ができた。
そのうち陽が差し始めると青緑色の雄が飛び始めた。一頭が陽の当る眼下のイヌブナの葉に静止した。距離にして3m程あったがどうにか撮影できた。
D7000+SIGMA 18-250mm(トリミング拡大)
D7000+SIGMA 18-250mm(トリミング拡大)
その後も暫く雄は飛翔を繰り返したが、やがて活動が収まってしまった。
今回はこの程度にし、山を下り少し足を延ばしてウラキンシジミの様子を見に行くことに。
発生にはまだ少し早いと思ったが、トネリコの多い場所を適当に見て回った。クリの花にはアカシジミやウラナミアカシジミのオレンジばかりが目立つ。長竿で雑木の高所を叩いたりもしたが、飛び立つのはオレンジ色のシルエットばかり。
諦めて帰ろうとした時、黒っぽいシジミチョウがヒノキの葉に静止した。地上から3m程の位置であったが翅裏の金色でウラキンと確認できた。
D7000+SIGMA 18-250mm
何とか撮影できる距離であったが、意を決して車を横付けし、屋根に上って撮影した。
D7000+SIGMA 18-250mm