昨年に続き、北アルプスのクモマツマキチョウの様子を見に行く。
予報では午前中まで晴れて暑くなる模様。余り気温がらないうちにと早めに自宅を出た。GWのような渋滞もなく目的に到着。直ぐに身支度してポイントを目指すと、既に『
安曇野の蝶と自然』のkmkurobeさんの姿があり、半日撮影をご一緒させていただいた。
昨年もここでお会いしたが、このポイントの状況を最もよく知る心強い味方を得た。
空は予報に反して雲に覆われ、クモツキの活動には気温も低い。暫く辺りをフラフラしながらクモツキの出番を待ったが、肝心の太陽が顔を出さない。
ようやく薄日が差すとスジグロシロチョウなどが飛び始める。しかしクモツキの姿はまだない。
一日こんな天気だったらどうしようかと不安がよぎったが、それから暫くして待望のオレンジが目に入った。
そのうちkmkurobeさんが目星を付けた道路脇のハタザオの仲間に好んで吸蜜に訪れた。
D80+TAMRON 90mm
D90+SIGMA 18-250mm
このハタザオには、よく見ると卵も確認できた。
CASIO EX-ZR200
撮影中、スノーシェルターの上にたくさんのサルたち集まり、時折こちらを見ていた。なんだか監視されているようだ。
このクモツキは、何度か回遊したのち戻ってこなくなったため、場所を少し移動しスミレの多いポイントで待つことに。
直ぐに回遊する個体が現れたが気温も高くなり、吸蜜はほんのひと時で、中々思うように撮影させてくれなかった。
D90+SIGMA 18-250mm
D90+SIGMA 18-250mm
D90+SIGMA 18-250mm
D90+SIGMA 18-250mm
D90+SIGMA 18-250mm
D90+SIGMA 18-250mm
こうなったら最後の吸蜜まで見届けようと、kmkurobeさんと連携して登山道の上下に陣取り、その時を待った。
午後2時を回った頃、ひとしきりスミレの花で吸蜜を繰り返してくれた。時間にして2、3分だったろうか。この時だけは「手応えあり」という実感が湧いてきた。
D90+SIGMA 18-250mm
D90+SIGMA 18-250mm
やがてこのクモツキはどこかに姿を消していった。
辺りを見渡すと、先程まで活動していた他のクモツキやスジグロシロチョウの姿もパタリとなくなり、まるで祭りの後のような静けさに包まれた。活動の幕引きまで確認できてすっきりした気分だ。
ここでkmkurobeさんと分かれ、自分はオオルリシジミのポイントに寄ってから帰宅することにした。