7月は、山地性ゼフィルスや高山蝶などが次々に羽化するため、週末はどこへ行こうか迷うことが悩ましい。8月に入ると途端に撮影する蝶も限られ、じっくり狙いを定めて出掛けることになる。シーズンも終盤に差し掛かる時期だ。
未だその翅表が満足に撮影出来ていないゴマシジミを求めて出掛けた。
関東地方は今日も猛暑の予報。遅めの出発のため照りつける日差しで気温は既に30℃近い。ところが長野方面に向かうに従い雲が多くなり、北アルプスの山々の頂きは厚い雲に覆われている。
山間部に入ると案の定天気は悪化し、路面も雨で濡れた跡が目立つようになる。幸いゴマシジミ・ポイントは山里にあり、こんな天気こそゴマシジミが開翅するチャンスと期待した。
ポイントに着くなり複数の個体が確認できる。時折晴れ間が覗くと活動し、日が陰るとススキなどの葉上に静止した。そんなタイミングを待って開翅を期待するも一向に翅を開いてくれない。結局、飛翔撮影で翅表を狙うことに。
D90+SIGMA 18-250mm(トリミング拡大)
D90+SIGMA 18-250mm(トリミング拡大)
D90+SIGMA 18-250mm(トリミング拡大)
唯一ワレモコウの花で2頭が絡んでいる時に開翅撮影のチャンスがあった。
D90+SIGMA 18-250mm
D90+SIGMA 18-250mm
予想以上に青紋が発達した個体が見られ幸運であった。
付近にはアカセセリやヘリグロチャバネセセリも見られる。
D80+TAMRON 90mm
D80+TAMRON 90mm
D90+SIGMA 18-250mm
これ以上粘っても開翅は期待できそうにない。見切りをつけて少し明るくなった山間部にオオゴマシジミを求めて移動してみた。
空模様からして余り期待できなかったため、折角なので未知の林道を探索することに。
多数のアサギマダラやキバネセセリがヒヨドリバナやイケマで吸蜜している。
D90+SIGMA 18-250mm(内蔵ストロボ使用)
D90+SIGMA 18-250mm(内蔵ストロボ使用)
薄暗い林道ですらかなりの個体数を見掛ける。ただ、本命のオオゴマは、その食草であるカメバヒキオコシが見当たらず、更に奥を目ざそうとしたが、再び天候が怪しくなり、次回に期待することとした。