白馬の魅力は、ギフチョウとヒメギフチョウの両種が生息することはもちろんのこと、発生する舞台の美しさにあるといってもいい。残雪の残る北アルプス、新緑の林床に広がるカタクリの絨毯等々、その雄大な景観に惹かれて、この時期には自ずと足を運んでみたくなる。
今回は、手始めにギフ・ヒメギフの混生地を訪問する。
午前9時前にはポイントに到着したが、すでにギフ・ヒメギフの出番を待つ撮影者の姿の多いこと。あちこちに散らばって臨戦態勢を取っている。自分はなるべく人のいないところに陣取って待機。気温も十分に上がってきたため、そろそろ姿を現わすだろうと辺りを注視していたが、中々姿を現さない。
そのうちヒメギフが姿を現し、カタクリで吸蜜したりしてくれた。まだ綺麗な個体が多い。
D7100+TAMRON 16-300mm
D7100+TAMRON 16-300mm
D7100+TAMRON 16-300mm(求愛中)
杉林の周りの残雪も例年より幾分多い。
D90+SIGMA 17-70mm
ギフの発生にはまだ少し早いような気がした。暫く探索するもギフの姿を見掛けない。そのため、別のポイントを回ってみることに。
こちらはギフが主体となるが、カタクリの花は既に盛りを過ぎていた。始めに撮影できたのは、サクラに吸蜜にきたヒメギフだった。
D7100+TAMRON 16-300mm
その後、それなりの数のギフを見掛けるが、元気よく飛び回るばかりで、サクラで何度か吸蜜した程度。イエローバンドどころではなかった。
D7100+TAMRON 16-300mm
D7100+TAMRON 16-300mm
このポイントにも見切りをつけ、午後の吸蜜タイムに望みを賭けて、他の場所を探索してみた。しかし、カタクリの花が咲く良いポイントに辿り着けず、結局、朝の混生地で吸蜜写真を撮ることに。
昼を過ぎたころから、カタクリで吸蜜するようになるが殆どがヒメギフ。
D7100+TAMRON 16-300mm
D7100+TAMRON 16-300mm
D7100+TAMRON 16-300mm
D7100+TAMRON 16-300mm
撮影者もまだかなり居て撮影会のようだ。ヒメギフが吸蜜する後を皆で追って、なんか滑稽な感じを受ける。
残念ながらギフの吸蜜には出会えなかった。ましてイエローバンドは遠い存在のように感じた。2009年以来見放されてしまっている。今年こそはと密かに意気込んで出掛けたものの・・・日帰り強行軍では無理もないのかな。