3年振りにミヤマモンキチョウの生息地を訪ねる。
真の高山蝶とも言えるこの蝶に会うためには登山が不可欠だ。来週はもう少し本格的な山登りを予定しているため、今日はその足慣らしも兼ねている。
駐車場に車を止めて出発の準備をしていると携帯電話が鳴り、何と「
蝶の写真館」のダンダラさんからの連絡だ。すでに1時間ほど前から山頂部にいるとのこと。発生状況などを聞くとかなり発生しているようだ。今シーズンは、各地で蝶の発生が遅れていると聞いていたので、ミヤマモンキにもそのことは当てはまるものと杞憂していた。俄然、早く再会したいという衝動に駆られ、早足で山を登った。
急な登りに入る手前でシロチョウの仲間が目に入った。ゆったりした飛び方からしてミヤマシロチョウのようだ。
そのうちハクサンフウロで吸蜜を始めたため、慌ててカメラを構える。新鮮な雄だ。まだ発生には早いだろうと思っていたため幸先よいスタートが切れた。
D70+TAMRON 90mm (拡大できます)
D80+SIGMA 17-70mm
この時近くにいた撮影者の方にも声を掛け、半日撮影を共にすることとなった。
いよいよ急な登山道を登り始めるが、息は切れ、足は重く実に辛い。来週は大丈夫だろうか・・・。休み休みなんとかミヤマモンキの生息地に足を踏み入れることができた。ここはまだ山頂部ではなが、休んでいると陽射しとともにミヤマモンキが姿を現した。
平地のモンキチョウに比べどこか品があり撮影意欲を湧かせる。休憩もそこそこに撮影開始。斜度もかなりある斜面でおまけに足場も悪いが、夢中で撮影しさらに体力を消耗してしまった。
D70+TAMRON 90mm
D80+SIGMA 17-70mm (拡大できます)
D80+SIGMA 17-70mm (拡大できます)
暫くしてダンダラさんからコールがあり、「
蝶と山 てくてく写日記」banyan10さんも山頂に来ているとのこと。
目前の山頂が遠く感じられ、しばしここで腰を落ち着けて撮影する旨伝えた。そのうち撮影仲間のS氏も山を登って来られた。
今度はbanyan10さんからコールがあり、ダンダラさんとミヤマシロ・ポイントに移動するとのこと。物凄いバイタリティーだ。この時の私には、そんな余力は残っていなかったため合流を諦めた。
折角ここまで来たので山頂へも登り、お昼頃には駐車場に戻った。下山途中ではヒョウモンチョウやコヒョウモンなどを撮影したが、まだ本格的発生には早いようで個体数も少なかった。
ヒョウモンチョウ D70+TAMRON 90mm
コヒョウモン D70+TAMRON 90mm
個体数が多いのは、クロヒカゲとヒメキマダラヒカゲ、フタスジチョウなどで、登山道のあちこちで見かけた。
半日撮影を共にした両氏と別れ、昼食を取りながらゆっくり休んだ。
その後の時間は周辺のゼフ・ポイントなどを物色してみる。
ミズナラも多く、ゼフの撮影には良さそうな場所もあり、長竿で叩いたりしてみたが姿は見られなかった。機会があれば早朝にでも探索したいものだ。
偶然通りかかった場所ではコヒョウモンモドキをたくさん見かけたり、アサマイチモンジなども多く、時期を変えても楽しめそうな場所であった。
D80+SIGMA 17-70mm (前記事の個体に比べ小さな個体が多い)
D70+TAMRON 90mm
この蝶はアサマと名がつくぐらいだから、この辺りには多いんだろうな。