職場の親睦旅行で、世界遺産に登録された石見銀山を観光した。
ハードスケジュールな上に団体行動では、蝶の撮影など期待していなかった。
観光バスの駐車場から鉱山跡までは2キロ以上の散策路を歩かなければならないが、この間の道中はのどかな山村風景が続き、モンシロチョウなどが畑の上を飛んでいる。
その中に飛び方の一風変わった白い蝶が混じっていることに気が付いた。モンシロより一回り大きく、飛び方はミスジチョウの仲間のように一定の間隔でパタパタと羽ばたく感じだ。そのうち1頭が近くにやってきて、白地の翅に幾何学模様が見えてイシガケチョウと確認できた。借りてきたスナップ写真用のカメラしか持っていなかったが、とりあえず証拠写真程度は押えておきたかった。
残念ながら、この時は静止してくれず撮影は叶わなかった。その後はガイドの説明もそっちのけで、イシガケを探して辺りをキョロキョロしながら歩いていると、地上に静止した個体を発見し、どうにか撮影できた。
EOS Kiss Digital N TAMRON 18-250mm (拡大できます)
EOS Kiss Digital N TAMRON 18-250mm (拡大できます)
近年、関西地方にも広く分布するとは聞いていたが、その詳細な分布情報は把握していなかった。まさかこんな山間部で出会うとは思ってもみなかったので、何よりの土産となった。