奥多摩の渓谷にスギタニルリシジミを見に行く。
この3月で定年を迎えたが、引き続き職場に残ることとなり、中々自由な時間がつくれない。両親も高齢となり、野良仕事も以前のように精力的に出来なくなってきている。自ずと自分のウエイトが多くなり、週末も結構忙しい。あと1年の辛抱と自分に言い聞かせ、今シーズンもマイペースでフィールド・ワークを楽しむつもりだ。
今日は、天気は良いが気温は低め。こういう日は開翅撮影には好都合だ。渓谷には午前9時過ぎに着いた。既にスギタニの姿があるが個体数は少ない。まだ発生初期なのか。
徐々に気温が上がり始めると少しずつ個体数が増えていった。余り気温が上がってしまうと、開翅しなくなってしまうので、早めに開翅個体を見つけ翅表撮影を心掛けた。
D7500+TAMRON 16-300mm
D7500+TAMRON 16-300mm
D7500+TAMRON 16-300mm
D7500+TAMRON 16-300mm
案の定、複数の開翅する個体に出会ったが、擦れた個体が多く余り撮影意欲が沸かなかった。
ポイント周辺にはミヤマセセリやコツバメ、越冬したテングチョウなどの姿があった。
D7500+TAMRON 16-300mm
D7500+TAMRON 16-300mm
D7500+TAMRON 16-300mm
先週末は下流部の入間川で1月発生のモンキチョウを撮影出来た。
今週末はさらに気温が上昇し、春めいた陽気になったため、上流部の入間川を訪問。
ムラサキ兄弟を観察するマテバシイの近くにモンキチョウ・ポイントもある。南向きの土手に近づくと、すぐにモンキチョウの雌の姿が確認できる。今までの観察で最も早い記録だ。静止した所を見定めて慎重に近づくと、気配を察して飛び立ち土手を越えてしまった。
暫くすれば戻ってくると思ったが、一向に姿を見せない。付近には別個体の発生もないようだ。
仕方なく、小畔川に移動することに。川沿いの道を走っていると、既に『蝶と山 てくてく写日記』のbanyanさんの姿が見える。様子を伺うと残念ながらモンキの姿はないという。暫く二人で河川敷を歩いたがモンキは姿を見せない。banyanさんは別の場所に転戦するという。
自分は運動も兼ねて、少し下流部まで歩いてみることにする。500m程下ったあたりでモンキチョウの姿を確認。2、3頭確認できる。ただ気温が高いためか一向に止まってくれない。
すると下流から『小畔川日記』のダンダラさんご夫妻がこちらに歩いてきた。先程までは吸蜜や湿地で吸水する個体があったという。今はその気配すらない。河川敷を行ったり来たりしたがシャッターチャンスに恵まれず、ようやく下草に止まったところを撮影できた。
D7500+TAMRON 16-300mm
ただ、鱗粉がかなり剥げ落ちている。先程出会ったこの辺りのモンキチョウを調査する方のネットに収まった個体のようだ。
翌日はさらに気温が上がり、もう一度下流部の入間川を目指す。途中何か所か河川敷に降りて発生状況を見るも、中々良いポイントが見つからない。結局、前週に訪問した場所で撮影することに。相変わらずこのポイントは個体数も多く、じっくり撮影出来た。
D90+TAMRON 90mm
D7500+TAMRON 16-300mm
D7500+TAMRON 16-300mm
入間川といってもモンキチョウのポイントは、ムラサキ兄弟を観察している場所から10㎞以上下流に位置する。
南側に面した土手は北風が当たらず、早春の蝶の発生が早い。昨年はこの場所で2月1日にモンキチョウを撮影している。今年は既に『蝶と山 てくてく写日記』のbanyanさんや『小畔川日記』のダンダラさんのレポートで発生を確認していたので、1月中の記録を求めて出かけてみた。
車載の温度計は二桁に届かず、さらに北風もあるが土手の下は暖かい。上流部に車を止め、昨年教わったポイントに向かうと、すぐに黄色い蝶の姿が確認できる。枯草に静止したところを慎重に撮影。
D90+TAMRON 90mm
今年に入って羽化したと思われる新成虫だ。中には多少スレた個体も見られ、発生から暫く経過しているようだ。
D7500+TAMRON 16-300mm(色彩が少し異なる個体)
時々菜の花などで吸蜜するが、地面や枯草などに静止し日光浴するものが殆どだ。雌も複数見られ、
D90+TAMRON 90mm
D7500+TAMRON 16-300mm
見渡す範囲にかなりの個体数が居るようだ。
暫く撮影していると、下流部にbanyanさんの姿がありご一緒することに。その後、運よく交尾する個体にも出くわした。
D7100+SIGMA 10mm
今日は東京の最高気温が19℃にもなるという。
まずは入間川のポイントに立ち寄り、ムラサキツバメの越冬を確認する。先週には1頭にまで減ってしまったマテバシイの葉を確認しようと近づくと、褐色の蝶が視界を過り下草に止まった。
NIKON 1 V3+VR 10-30mm
春を思わせる陽気にムラサキシジミが活動したようだ。ところがムラツの越冬する姿がない。念のため、周辺の葉を一脚で叩いたりもしたが、さっきのムラシ以外蝶の姿は確認できなかった。
その後、川越市の公園に向う。
まずはクヌギのムラツを確認するも、前回の観察以来、越冬場所に戻っていないようだ。周辺に活動する姿もない。
さらに、サザンカで複数越冬していたウラギンシジミの姿もない。救いはムラサキシジミが1頭姿を見せ、ツバキの葉上で翅を開き始めた。
D7100+TAMRON 16-300mm
しかし、気温が高めのためか、半開きしてすぐに飛び立ち、樹上に上がってしまった。
新年になって初めての入間川訪問。
年末から寒さが一段と厳しくなり、北陸や東北地方では記録的な豪雪に見舞われている。年末には4頭にまで減ってしまったムラサキツバメの越冬集団が気になった。
時刻は正午を過ぎたのに、車載の温度計は5℃にも満たない。
越冬場所のマテバシイの葉を覗くと、心配したとおり1頭だけになってしまった。
NIKON 1 V3+VR 10-30mm 内蔵ストロボ使用
川越市の越冬集団は強風で飛ばされてしまったようだが、この場所は南向きで北風が直接当たる場所ではない。寒さに耐え切れず徐々に個体数を減じていったのか。最後の1頭の今後が気になるところだ。