昨日は遠出をしてしまったため、今日は近場のサカハチチョウ・ポイントに出掛けてみる。
ここは河川の上流部でウツギがちょうど花盛り。この時期、その花にたくさんのサカハチチョウが吸蜜にきている。黒いアゲハ類も時々やってくるが、落ち着いて吸蜜することがなく、撮影は難しい。
ウツギは川の法面に生えていて、道路から見下ろす位置で撮影することとなる。たくさんのサカハチが集まるこの花では、雌雄が出会う機会が多いのだろう。求愛行動をとるカップルを幾つか見た。そのうちの一組を観察していると、
雄が、閉じた翅を小刻みに震わせたり、
D70+SIGMA 70-300mm(内蔵ストロボ使用)
雌の側へ寄ったり、
D70+SIGMA 70-300mm(内蔵ストロボ使用)
時には見つめ合ったりと、
D70+SIGMA 70-300mm(内蔵ストロボ使用)
見ていて飽きなかった。
そのうち葉の陰に姿が隠れてしまったため、撮影のため位置を変えてもらおうと小石を落としたところ、雌の翅にかすってしまったようだ。驚いた雌は慌ててその場から逃げてしまった。
興味深かったのは、雌がいなくなったことに気付いた雄が、しきりに雌の姿を探していたことだ。求愛していた葉の周りをくまなく飛びながら、相手を探しているように見えた。それもかなり長時間(10分以上)。この雄には申し訳ないことした。早くさっきの彼女か、さらにかわいい彼女を見つけてもらいたいと願った。