林縁部の草原には、各種ヒョウモン類が多い。最も多いのはウラギンヒョウモンだ。
D70+SIGMA 70-300mm
黄色いセセリチョウも多いが、ほとんどがこのコキマダラセセリである。
Caplio GX8+魚露目8
この辺りの草原には、個体数は少ないがアサマシジミが発生する。
ここのアサマシジミは標高が高いためか、明るいブルーが美しい。そのためか採集者も良く見かけることになる。今日も途中の草原に2名ほどのネットマンを見かけた。
毎年訪問する狭いポイントに向かうが、採集者が居なければよいと願った。幸い誰も居ない。
ここ2年ほどこの場所ではアサマの姿を確認できていない。まだ発生しているのか確認するのも目的だ。ここにはヒメシジミはいないのでブルーのシジミチョウがいれば間違いなくアサマと断定してもいい。
暫くして草地に黒っぽいシジミチョウの姿が・・・雌のようだ。まだ羽化間もないようで不活発。
D80+SIGMA 17-70mm
D80+SIGMA 17-70mm
そのうちブルーの個体も姿を現した。ここのアサマは風前の灯火といった状況なので、来年撮影できるとも限らない。カメラを取っ替えひっ換え、様々な角度で撮影した。
Caplio GX8+魚露目8
D80+SIGMA 17-70mm
そのうち1台の車が駐車し、2人の男性が下りてきた
何かいやな予感がした。予感は的中しカメラとネットを持ち出した。向こうもうさん臭そうにこちらをチラリと見た。確認できた個体は雌雄1頭ずつ。この2頭を守ってやらねばと、その場から離れなかった。少し離れた場所で撮影などに講じているが、いつネットを振るか分からない。
暫く待ってみた。まだ立ち去ろうとせず、こちらの動きを気にしているのか、撮影に熱中しているのか分からない。仕方がないので、近くのミズナラの木陰で弁当を食べながら見守った。そのときウスイロオナガシジミが樹上から下りてきた。(前記事に掲載)
アサマは、雌雄とも草に止まったまま飛び立とうとしないため少し安心していた。採集者も粘り強いがネットを振った形跡はなく、暫く様子を見てからこの場を後にすることに。後ろ髪惹かれる思いであったが仕方ない。発見されないことを願った。
山を下っているとき道路に無残なアサギマダラが横たわっていた。
ふと電柱の看板に幼虫の姿が目に入った。
ジャノメチョウの仲間のようで、自宅に帰ってネットで調べたが判断できない。ヒメキマダラヒカゲの幼虫だろうか。電柱の周りには確かクマザサが生えていたような。