午後から時間が出来たので、神奈川県のギフチョウを見に行く。
ここ数日の気温の上昇で、サクラの開花も一気に進んだ感じがする。相模湖辺りでも5分咲きぐらいまで進んでいるが、山間部に入って行くに従い花の数も減り、目的地付近はチラホラとほころび始めた程度だ。
駐車スペースに車を止めたのがすでに午後1時を回ってしまった。慌てて身支度を整え、昨年見つけたスミレの多い斜面に向かった。
山裾の小道に入ると、すぐにミヤマセセリやスジグロシロチョウの姿が確認できるが、ギフの姿はない。
D80+TAMRON 90mm
スミレやカキドオシの多い場所で暫く待っているとやがてギフが吸蜜にやってきた。数頭が飽きないほどに回遊してくるが、すでに傷んだ個体も混じっている。サクラの開花より一足先に羽化が始まっていたようだ。
D70+SIGMA 70-300mm
D70+SIGMA 70-300mm
D70+SIGMA 70-300mm
スミレのほか付近に自生する、花が余り目立たないサクラの一種でよく吸蜜してくれた。昨年もこのサクラにはよくやってきた。
D70+SIGMA 70-300mm
D70+SIGMA 70-300mm
とりあえずギフの撮影も叶い余裕も出来たので、毎年多くのカメラマンが集まるサクラのポイントに廻ってみると、平日の午後だというのにかなりの人だかりが見える。すでに帰路に向かう人の姿も見かけ、その中に『
蝶鳥ウォッチング』のyodaさんの姿もあり挨拶を交わした。
お目当てにサクラはまだ蕾の状態で、梅がちょうど満開であった。陽も西に傾きかけたため、生憎ギフは姿を見せてくれず、諦めて帰り始めるカメラマンも目立ってきた。折角だから、もう一度スミレのポイントを廻って帰ることにした。
2時半を過ぎているというのにまだ複数が吸蜜していた。その中に今日一番の美人を発見し、慌ててレンズを向けるが1枚シッターを切ったところで、飛び立たれヒノキの樹上に消えてしまった。
D80+TAMRON 90mm
午後3時を回った頃にはギフも姿を消し、ポイントを変えずにもう少しこの場所で粘っていたらと今更ながら後悔した。
朝から出掛けられればなによりだったが、それでも穏やかな春の一時を楽しめた。