憧れの北の大地への訪問を温めて約40年、ようやく願いが叶った。
とりわけ大雪山に生息するウスバキチョウやダイセツタカネヒカゲ、アサヒヒョウモンは憧れの蝶として、自分の中に君臨し続けた。
今年、『
十勝蝶の覚書』のmaedaさんが北海道の地を離れてしまうというのも、遠征を決意した大きな要因だ。
新千歳空港に降りると雨こそ降っていないが、どんよりとした雲が垂れ込めている。
すぐにレンタカーを借りて十勝方面を目指した。宿泊地は2日間、maedaさんの住む帯広にとり、ここを拠点として周辺を探蝶する計画だ。
途中で、林道などを探索しながら進むが天気のせいで蝶の姿は少ない。初めにお目にかかった蝶はクロヒカゲ。大きなアキタブキの葉に静止していた。
D80+SIGMA 70-300mm
その後も天気は回復せず、初日はほとんど移動に費やすこととなった。夜はmaedaさんと夕食を共にし、北海道の蝶の話で盛り上がった。
2日目も十勝地方は雨模様。大雪山登山を予定していたが、仕方なく天気が良さそうな旭川方面の林道を探索することに。
ウスバシロチョウ D90+SIGMA 17-70mm
ヒメウスバシロチョウ D80+SIGMA 70-300mm
大抵の林道入口には、こんな看板が設置されている。
未舗装の長い林道は、蝶を始め、様々な興味深い昆虫類や動物たちにお目にかかることができた。
この時期でも見られるコツバメ。
D80+SIGMA 70-300mm
北海道の林道を代表するミヤマカラスアゲハは、あちこちに吸水する小集団が見られた。
D80+SIGMA 70-300mm
D80+SIGMA 70-300mm
ホソバヒョウモンは少なく、数頭見かけただけであった。
D80+SIGMA 70-300mm
D90+SIGMA 17-70mm
流石北の大地だ。ただ、蝶類は行き当たりばったりのため、特産種は貧果に終わってしまった。
ところで、北海道から帰宅後PCに不具合が発生し、セットアップに長時間を要してしまった。ようやくPCが復調したので、北海道遠征シリーズとして、この後に『エゾシロチョウ編』『大雪山編その1・その2』『その他昆虫編』『動物編』に分けて掲載したいと思います。