連休前半の最終日、どこに行くか迷った末、新潟ギフと赤城姫を掛け持ちすることにした。
50歳を過ぎた体には結構ハードだが、どうにかなるだろうと早めに自宅を出発。関越トンネルを抜け、残雪の状況から六日町辺りならどうにかなるだろうと、I.Cを下りて丘陵沿いのポイントを物色するも、針葉樹の下にはまだたっぷり残雪がある。
これではまだ発生には早いと踏んで、さらに先へ進み、昨年のポイントを目指した。
斜面を登るとカタクリが咲き乱れ、期待が高まる。
ところが少し先に目をやると何やらブルーシートのようなものが垂れ下がっている。どうやらギフチョウ用のトラップのようだ。ブルーとグリーンのネット持った人の姿も確認でき、採集者に先を越されてしまった。仕方なくピークの中腹で待つことに。
時刻が午前9時を回り気温もかなり上昇してきたが、ギフは一向に姿を現さない。まだ未発生なのだろうか。
暫くして一頭が地表を這うように姿を見せた。
慌てて撮影態勢を取ったが、静止することなく彼方に姿を消してしまった。
次が続くかと思えば中々現れず、15分ぐらいしてから同じコースで姿を見せた。どうもこの辺りで発生しているのは、この1頭だけのようだ。採集者の網に入ってしまえば撮影チャンスが断たれてしまう。捕まらないことを願いながら辛抱強く待っていると、4、5回回遊してきてくれたが期待のカタクリ吸蜜は叶わず、撮影できたのは、地面に静止した数カットのみ。
D80+SIGMA 70-300mm
その後15分以上待っても姿を現さず、採集されてしまったと諦め、この場を後にした。今後のために、他の場所にも立ち寄りながら赤城に向かった。
麓に着いたのが午後1時、駐車場は車で一杯だ。確か今日は『赤城姫を愛する集まり』の始動式があり、多くの参加者が来ているようだ。撮影は出来なくとも、せめて皆さんと合流し様子を聞きたいと思っていた。慌てて身支度をして山を登り始めと、登山道の入り口の陽だまりに黄色い蝶の姿が一瞬見えた。慌てて近づき確認すると何と赤城姫ではないか。
D80+SIGMA 70-300mm
D80+SIGMA 70-300mm
こんなに低い場所で見られたのは初めてで、個体数の増加を伺わせた。スミレで吸蜜などもしてくれたが、残念ながら少しずつ山を上ってしまった。とにかく撮影は叶った。これから山を登るか迷った末、帰路の渋滞を考え、山を登らずに帰宅した。