関東地方では既に梅雨が明けてしまったようだ。6月中の梅雨明けは異例で、蝶たちの発生にも少なからず影響があると思われる。
今日は群馬方面に山地性のゼフィルスを求めて出掛けた。例年より1週間は早い訪問だ。
山地帯に入ると沿道にはすでにゼフの姿が確認できる。ジョウザンミドリシジミのようだ。ジョウザンはこの先に撮影の好ポイントがあるため、途中停車せずにそこを目指した。
ポイントが近くになると何だか様子がおかしい。道を隔てた雑木林がすっかり造成されてしまっていた。果たしてジョウザンの姿はなかった。仕方なくこの場を諦め、カシワ林を目指した。路肩の駐車スペースに車を止め、林の中に入って行くと『
蝶の玉手箱』のcactussさんの姿がある。
ご一緒させていただきアイノミドリシジミを探すことに。すぐにウラキンシジミが出迎えてくれたが、林の中に入り見失ってしまった。すでにアイノのテリ張りが見られるが少し位置が高い。

D7100+TAMRON 16-300mm
いずれ低い位置に降りてくるだろうとチャンスを待った。その間、草地でウラジャノメやヒョウモン類などを撮影。

D7100+TAMRON 16-300mm

D90+SIGMA 10mm ウラギンヒョウモン

D7100+TAMRON 16-300mm ウラギンヒョウモン

D7100+TAMRON 16-300mm ヒョウモンチョウ
相変わらずアイノのテリ張り位置は高く、また、出始めなのか個体数も少ない。そのうちcactussさんが下草に降りたゼフを見つけてくれた。どうもメスアカミドリシジミの雌のようだ。

D7100+TAMRON 16-300mm
表面の朱紋が透けて見える。翅表を撮影しようと交替で待ってみたり、LEDライトを当ててみたりしたが翅を開くことはなかった。その後cactussさんがポイントを移動すると云うことで、私は午後に予定もありこの場に留まった。暫くすると、日の当たる葉に移動し少しずつ翅を開き始めた。

D7100+TAMRON 16-300mm
夢中でシャッターを切ったが、呆気なく飛び立ってしまった。残念ながら全開するようなシーンは撮影出来なかったが、まあ良しとしよう。
そろそろ帰ろうとササ藪を歩いていると、足元から何かが飛び立ちササの葉に止まった。まだ羽化したばかりのゼフの雄だ。

D7100+TAMRON 16-300mm
はじめは日当たりの良い葉表に止まっていたため、そのうち開翅するだろうと待ってみたが、やがて動き始めて葉裏に回ってしまった。

D90+SIGMA 10mm
暫く動きがなかったので翅表の撮影は諦めた。自宅に帰って図鑑に照らすとエゾミドリシジミの雄であった。