今日は息子の参観日であった。
前日、息子に「明日の参観日は行った方がいいよな」と問うと、「2時間目の算数の授業はいいけど、3時間目の音楽は観て欲しくないな、山へ行きたいなら行ってもいいよ」と答えが返ってきた。
「しめた」と思いながら、「本当にいいのか」と念を押すと「いいよ」との返答。複雑な思いであったが嬉しかった。勝手な親だなと思いつつ・・・
こんなことブログに記したくはなかったけど、残しておきたいやりとりであった。
てなわけで、息子から貴重な時間をいただき、北アルプスのクモマツマキ探索に出掛ける。
目指したのは北アルプスのとある沢。車を林道終点に止めて、そこから徒歩で沢沿いの道を登る。
昨夜は飲み会があったので、汗で体内のアルコール分がすっかり抜けて清々しい。
沢を詰めるに従い渓相は良くなってくるが、砂防ダムをいくつか越えるとあちこちに残雪が現われる。見られる蝶はコツバメと越冬したキベリタテハぐらい。
D70+SIGMA 17-70mm
さらに進んで最後の砂防ダムを越えると沢は一面残雪に覆われ雪渓となっていた。
これではとてもクモマツマキが発生するような状況ではない。この沢で発生しているかどうかも確認せずにやってきたのだから仕方がないが・・・。登ってくる間もハタザオ類をほとんど見かけず、途中からそれなりの覚悟はしていたので、気持ちの良いハイキングが出来たとしておこう。
その後、もう一箇所別の沢を回るがこちらでも姿は拝めなかった。
麓ではウスバシロチョウが最盛期のようだ。折角だからしっかり撮影しようと林縁の草地に陣取り北アルプスを背景に飛翔を狙うが手ごたえなし。暫くすると一頭の雌が草の葉で静止したので静かに近づき撮影。
D70+SIGMA 17-70mm
この写真を撮った後、一旦飛び立ち林の中でまた静止。それを追っていくと草のなかに潜り込んでいく。
Caplio GX8
産卵しようとしたのかな、撮影しながらレンズの視界を遮る葉をどけようとしたところ逃げられてしまった。
ウスバシロの写真だけでは物足りないので、以前「蝶の写真館」のダンダラさんに教えていただいたクロツバメシジミのポイントに寄ることにする。
数頭の個体が見られるが、時期遅れのため破損個体ばかり。それでも破損の少ない個体が開翅したところを撮影できた。
D70+SIGMA 17-70mm
息子からいただいた貴重な時間、クモマツマキの撮影は叶わなかったがあちこち探索できた。明日は息子の希望で釣りに行く約束だ。