ムラサキツバメの越冬集団を撮影した帰り道、先週、ダンダラさんと虫林さんが見つけたカメムシの越冬ポイントを覗いてみることに。お2人は先週以上に集団が大きくなっていることを期待しているようだ。
越冬場所は、一面マテバシイに覆われた山の日当りの良い林縁。オオキンカメムシは、マテバシイの葉裏で越冬しているという。
オオキンカメムシについて全く知識の無い私は、「カメムシか」ぐらいに思ってそれほど期待もしていなかった。
探し始めて間もなく、ダンダラさんがマテバシイの葉裏で越冬する1匹を発見し、見させていただくと、これがカメムシかと思ったのが第一印象。
大きさも2cm以上あり、色彩もオレンジ色の体に黒の模様が映える大変派手なカメムシであった。
D70+TAMRON 90mm(内蔵ストロボ使用)
これが集団で寄り添うところは見事だろうなと、付近のマテバシイを丁寧に探してみたが集団は2匹までで、総数でも5匹の確認に留まった。
D70+TAMRON 90mm(内蔵ストロボ使用)
黒の模様は個体差が大きく、ハート型の紋をまとう個体もいた。
試しに1匹葉っぱごと手元にとって観察すると、チラリと覗いた腹側のピンクの光沢がまた素晴らしく美しい。
Caplio GX8
さらに、平べったいイメージのあるカメムシにしては、重厚感のある体高にも驚きだ。
D70+TAMRON 90mm
自分にとって、その美しさとカメムシならぬ風貌はルーミスとの対面に匹敵するほどの感動であった。
自宅に帰ってこの虫について調べてみると、「日本に生息するカメムシの中では最大で、他のカメムシと違って柑橘系の不思議な香りがする。」とあった。折角ならその匂いも確認してくれば良かったなと後悔した。