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フィールドノート」のtheclaさんと、キリシマミドリシジミの探索に出掛ける。
天候が気になったが予定どおり待ち合わせ場所に向かうと、東名高速の途中から大粒の雨。一時はどうなることかと思ったが次第に小降りになり、待ち合わせ場所で合流後、ポイントの状況だけでも確認するため目的地を目指した。林道を歩き始める頃には時折薄日も射し、期待も膨らんだが、ポイント付近では再び小雨もぱらつきキリシマミドリの姿を拝むことは出来なかった。
ポイントに向かう林道には、天候のせいもあり蝶は少なかったが、ミヤマカラスアゲハやサカハチチヨウ、ホソバセセリなどが見られじっくり撮影することが出来た。


近年、ホソバセセリも撮影しにくい蝶の一つとなったため、偶然見つけたこの蝶の存在は有難かった。

林道のアワブキからはスミナガシの終齢幼虫も見つかった。

theclaさん、大変お疲れ様でした。
今日は単独で出掛けられそうなため、榛名方面に山地性ゼフを求めて出掛けようと考えていた。出掛ける前に念のため榛名方面の天気を確認すると余り芳しくない。幸い甲信地方は晴れ間も覗くようなので、アサマシジミや山地性ゼフなどをターゲットに北杜市方面に出掛けることに決定。こちらは標高も高いため、まだアサマシジミの撮影には十分間に合う。
天気は予想以上に良く、狭いポイントではあるがヒメシジミとともにかなりの個体を確認できた。
早速、吸蜜個体から撮影する。

この時、撮影の支障にならないように被っていた帽子を脱いで近くに置いた。暫く他の蝶なども撮影してから帽子を拾い上げようとすると、先程撮影したアサマが帽子に止まっている。どうも帽子に染みた私の汗を吸っているようだ。

その後も近にある建物の壁などに執着する個体を発見したので、暫く追っていると、コンクリートや石に止まってそこに付着する成分を舐めているようだ。

試しに指先を指し出すとすぐさま乗ってきた。口吻を伸ばしてしきりに指をなめている。訪花のイメージが強かったこの蝶の意外な一面を見た気がした。

下の写真はヒメシジミ、このポイントはヒメシジミの方が個体数が多い。

アサマのポイント付近には、ミズナラ林などもあり山地性ゼフを期待したが、なんとアカシジミを一頭確認しただけで寂しい限り。しかも羽化不全のおまけ付き。

しっかりポイントを掴む必要を感じた。
山を下るとそこはオオムラサキの一大発生地。道路を走っていても雑木林周辺を滑空する姿を見かける。最後はお約束の美しい雄の撮影。クヌギを見て回るも、樹液にきている個体は見つからず、地上の汚物などで吸汁するものを撮影する。
6月の週末は悪天候の日が多く久々の遠征。今日も天気予報は曇りであったため、予定は立てていなかったが、奥多摩経由で峠を越えて甲州市方面を目指すことにした。目的は山地性のゼフやその他諸々。この時期には様々な種類が発生するので、気まぐれで出掛けてみても雨さえ降らなければそれなりの成果はあるものと思っていた。
奥多摩湖を過ぎる頃には、青空ものぞくほど天気は回復し期待が持てた。

真昼間に丹波山村付近の青梅街道を横切るキツネを発見し、車を止め撮影。(90mmレンズで撮影のためトリミング拡大)
午前10時過ぎに泉水谷周辺でゼフを見るが一頭も見かけない。メスアカなどの発生には少し早いのか。息子に長竿を持たせて樹上を叩いてもらったがこれもさっぱりだった。
早々に諦めて甲州市方面に向かうと、雲行きが怪しくなり雨が落ちてくる。峠の食堂で早めの昼食を取り、雨足が弱くなったところで峠を下ると次第に雨は止んでくれた。
まずはヒメシロのポイントに寄ってみる。すぐに2頭ほど弱々しく翔ぶシロチョウを発見し、その内の一頭を追うと下草に止まった。

枯れ草の茎が翅の間に挟まり、翅表が少し覗く状態で静止していたので、不自然ではあるが表の黒紋も入れて撮影できた。
ヒメシロの撮影中に早くもまた雨が落ちてきて、これから先は息子もいるため余り無理は出来ず、今後の参考に周辺を一回りして帰宅することにした。
再び峠を丹波山村方面に下る頃には薄日も射し始めた。息子は後部座席で熟睡中のため、途中道端に車を駐車しウラギンヒョウモンなどを撮影。

オオミスジやミスジなども見かけるが撮影は叶わず。午後4時過ぎにウラクロのポイントに寄ってみるが姿は見かけなかった。
目まぐるしく天候が変わる日で大した成果はなかったが、久々のブログ更新が出来たので良しとしよう。
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蝶の写真館」のダンダラさんにお願いし、アサマイチモンジの生息地を案内いただく。
自分のフィールドとしている狭山丘陵一帯でも、30年程前まではアサマを見かけたが、現在はすっかりその姿を見かけなくなってしまった。よく似たイチモンジは決して少なくないのに何が原因で姿を消してしまったのだろうか。それは狭山丘陵に限られた事ではなく全国的な状況のようだ。
その点、アサマが今だ生息するこのポイントを是非見たいと思った。
広々とした生息地には、スイカズラがあちこちに見られ、アサマにしろイチモンジにしろ十分な個体数を維持していける環境であることがうなずける。時折飛ぶ個体が私にはイチモンジなのかアサマなのか区別はつかないが、アサマを見慣れたダンダラさんにはその識別が出来るようで、「あれはアサマですよ」と言われても私にはさっぱりだった。
静止する個体を探したが、曇天のために条件が悪く撮影は諦めた。
このポイントにはあちこちにイボタがあり、ウラゴマダラシジミの良い発生地でもあった。発生初期と見られるが個体数も多い。しかし、こちらも曇天のおかげで活動が活発化し中々止まってくれない。そのうち息子も飽きてしまい、約束の魚とりに早く連れて行けと我儘を言い出す始末。
諦めかけたところへ、イボタの周りをゆっくり飛ぶ一頭に最後の望みを賭けると、それがこの蝶にも通じたのか、あれほどてこずっていたのが嘘のように良いモデルとなってくれた。

この一頭を交代で撮影したため、先にブログ掲載されたダンダラさんの写真とほとんど同じアングルのため、一枚だけ広角撮影したものを掲載します。ダンダラさんはノン・ストロボ(さすが!)、私は内蔵ストロボ利用。

それともう一枚、クヌギの低木の上部に止まった個体を枝を引き寄せ撮影したもの。

また、狭山丘陵周辺では見かけなくなったヒメジャノメもたくさん見られ、十分楽しませていただいた。
ダンダラさんには、その後も近くの沼や川まで案内していただき、親子共々お世話になりました。いずれ期を改め再訪させていただきます。
関東地方の5月の日照時間は、例年の6.7割程度しかないそうだ。そう言えば週末は雨に泣かされたことが多かった気がする。ところが今日は朝から暫く振りの五月晴れ。
南アルプスのクモマツマキポイントを十数年振りに再訪する。
ポイントに着くまでは、まだ発生しているのかどうか不安であった。環境はかなり変わっているように感じる。
暫くすると斜面の上の方に小さなシロチョウが視界に入った。白い羽が幾分黄ばんでいるように見えたので、もしやと思って注視しているとオレンジの紋がくっきり確認できた。その瞬間は嬉しかった。運良く近くに飛来してきたが、案の定中々止まってくれず、とりあえず証拠写真として飛翔中を撮影するがそのうち見失ってしまった。
その後、雌雄がもつれ合って翔ぶ場面に出くわした。

交尾しないかと祈りながら追っていくと運良くそれが成立した。この時はかなり興奮し、カメラを持つ手が震えてしまった。

交尾写真を撮影したことで、その後はかなり余裕もでき様々なシーンを撮影できた。



麓まで下りてくると、里のオレンジが出迎えてくれた。
関東地方の今週末の天気は悪い。信州方面はもう少し良さそうであったので、オレンジの舞いの探索なども考えていたが寝坊してしまった。昨日は一日雨であったので、それに比べれば今日は時折薄日も射しているため、ぷらっと奥多摩へ。
渓流沿いのウツギの花にはアオバセセリやサカハチチヨウが多い。曇天のため自然光では光量が足りず、すべて内臓ストロボを使っての撮影となってしまった。



スミナガシも期待したが姿は見れなかった。
ウラクロシジミの幼虫を探すと、この時期にしては大きく成長した終齢幼虫がいくつか見つかった。
4日に発生状況を確認したため、7日には「愛野緑」さんと出撃予定であった。
ところが、7日は全国的に雨模様の予報。この日の出撃は断念せざるを得なかった。
今シーズンのラストチャンスは今日しかない。カミさんは出勤、娘は部活で留守となり、仕方なく息子に「カードゲームを買ってあげるから」と赤城詣でを持ちかけ、3袋(しめて474円也)で買収した。
4日の下見から、カタクリのあるポイントは把握していたので、そこで暫く待つことに。しばしば近くを翔ぶ個体も見られるが思うように訪花しない。スミレの花にはよくやってくるが、長居はぜず、草丈も低いので画としては物足りない。そんな状況のため、またもや「枯葉&赤城姫」写真の山を築く羽目に。救いは雌がちらほら発生し始め、名前が意味する正真正銘の赤城「姫」の撮影ができた。

羽化後、間もない♀


せめて広角撮影で

お姫様、はしたないですよ・・・ところが交尾には至らなかった。
息子には「何を撮ってもいいぞ」とコンデジを与え、帰宅後再生してみると、何故か私の後姿やペットボトルなどの写真が多い。

「息子よ、この後姿を見て育て!」なぁ~んて余り言えたものではないが。
中には赤城姫の写真もあり、結構見られるものもあった。

ピント以上に、良くここまで近寄れたなという力作(親バカ評)。
結局「カタクリ&赤城姫」は、来シーズンへ持ち越すこととなった。
六日町のギフチョウと赤城姫の撮影に出掛ける。赤城姫はすでに4月26日にフライングしていた。
関越トンネルを抜けると、まだ多量の雪が山の斜面や日陰に残っている。今日の目的地六日町付近も想像以上に残雪が多い。どのポイントに入るか迷ったが、2年越しで狙っているカタクリ&ギフをどうしても達成したくて、カタクリの多いポイントを目指す。2箇所程回ってみるが発生にはまだ期間がかかりそう。最後の望みを賭け昨年行った場所を目指す。
山を登るとすぐに一頭がお出まし。さらに奥のカタクリの多い場所に着くと一頭が一定の空間を行ったり来たりしている。
このギフがずっと遊んでくれたため、念願のカタクリ吸蜜など様々なシーンを撮影できた。



午後12時には六日町を離れ赤城に向かう。渋滞を考えると直帰するより途中暇つぶしした方が都合が良い。麓の駐車場には1時30分過ぎに着く。26日に比べ明らかに山の装いが違う。10日間程で蕾だった桜はちょうど満開になっていた。
今日は赤城姫の観察会があったようだ。話を聞くとまだ発生数は少ないとのこと。ポイントに着いたのは2時過ぎとなってしまったが、ここでも暫く遊んでくれる一頭の赤城姫のおかげで無事撮影できた。カタクリでの吸蜜も期待して待ってみたが叶わなかった。

前回確認したゼフの卵は、中心に穴が開き孵化が始まりそうだ。
青梅市の多摩川へ出掛ける。
主目的は釣りなのだが、ポッケにはコンデジをしのばせていて、良いシャッターチャンスがあれば蝶の撮影もする。
河川敷の枯れススキの辺りには、ミヤマチャバネセセリが行ったり来たり、時折枯れススキに止まってくれた。

交尾中のベニシジミを草の上に発見し、もう少し良いアングルに止まらないかとチョッカイだしたところ、丁度カマキリの卵の上に止まってくれた。

他にも、ツバメシジミやツマキチョウ、モンキチョウ、ヒメウラナミジャノメなどが多い。
今日は思った以上に天気がよかったので、ヒメギフなどの撮影に行っても良かったなあと思ってしまった。
帰宅後、連休のギフ・ヒメギフの出撃に備え、しこたま野良仕事をした。
久しぶりに休暇がとれた。「午前中までは晴天」の予報を頼りに、赤城姫の撮影に出掛ける。
関東地方平野部の春の進行は例年より早いが、山間部の春の訪れは幾分遅れ気味のようで、最近開設されたHP「
赤城姫を愛する集まり」などを見ても発生にはまだ少し早いと思われた。
麓の集落の桜は満開を過ぎていたため、僅かな期待を抱いて林道を進む。ところが、登山道入口近くの駐車場に着く頃には、車載の温度計は8℃を表示し、車外はかなり寒い。付近の桜はまだ蕾だ。

折角ここまで来たので赤城姫のポイントまで山を登ることにする。
途中、地元小学生が植栽したカタクリが咲いていたのが救いだった。

地元の小学生などが植えたカタクリの小群落が、麓や山中に数箇所あり、赤城姫が吸蜜している写真を撮るはずであったが・・・
ポイント付近に着いて暫く様子をみるが、赤城姫の現れる気配はない。お日様にも薄雲が掛かって気温もそれほど上がらない。保護活動に携わる人達でも居るかなと思ったが一人も見かけず、辺りはひっそりしている。時折吹く風の音はもちろんのこと、土の中で植物が成長する僅かな音さえ耳に入ってくるほどの静けさだ。
万が一の望みを持って山頂部を目指すと、突然足元から小さな蝶が飛び立ち、少し先の枯葉に止まった。スギタニルリだ。

気温が低いせいか活動が鈍く、翅を閉じてじっとしている。少しでも満足いく写真を撮ろうと開翅を待ったが一向にその気配もなく、撮影を諦め、一時間ほど辺りを散策して下山を決めた。結局、今日確認できた蝶はこの一頭だけ。
下山途中、ミズナラの新芽からゼフの越冬卵を探すとジョウザンミドリやアイノミドリが見つかった。

ジョウザンミドリシジミの卵

アイノミドリシジミの卵
赤城姫が発生する頃には孵化が始まっているのだろうけど、まだ、新芽も硬くゼフの越冬卵観察には適期という皮肉な結果となってしまった。
今日は静かな山登りを楽めました。赤城姫の発生にはもう少し時間がかかると思われ、ゴールデンウェークの頃には一転して賑やかになることでしょう。