入間川河川敷のムラサキシジミ、ムラサキツバメの様子を観に行く。
前回訪問時に複数が日光浴していたツツジの植栽を確認すると、剪定作業は終っていた。
思ったより軽い剪定のため、脚立を使って上部を確認すると、複数のムラサキ兄弟の姿があった。
お気に入りの場所に影響はなかったようだ。
暫く様子を伺っていると、ムラサキツバメは背後のクロガネモチやそれに絡みつくクズの回りに移動し、色づいたクズの葉などで日光浴する姿がある。
こちらの方が日差しをたっぷり受けられるようだ。
午前11時を過ぎるとマテバシイにもどるムラツの姿も観られたが、越冬態勢に入る個体は見つけられなかった。
今回はウラギンシジミの姿は観られなかった。前回飛び出した辺りを探してみたが、塒は見つからなかった。他にはキタキチョウと
ヤマトシジミが観られた程度で、蝶の姿もめっきり少なくなった。
川越市の公園に着くと、既に『
小畔川日記』のダンダラさんご夫妻の姿あるが、公園内ではなく園外の道路にあった。園内から声を掛けると、ムラサキツバメが開翅しているとのこと。
園内のいつものツバキにもムラサキシジミやムラサキツバメが開翅していたのでそちらを撮影し、
園外に回ってみることに。
様子を聞くと、ムラサキツバメがエノキの幼木に付いたアブラムシの汁をなめているようだ。上の個体は口吻を伸ばしている。
エノキの葉には『すす病』がみられる。すす病とはアブラムシの糞にカビが繁殖して、葉がすすに被われたようになる。近くには雌の姿も観られ、暫くこの場で撮影を楽しんだ。
アブラムシがいるためか、テントウムシの幼虫の姿(赤丸内)もある。
他にツツジの葉上でツマグロヒョウモンが日光浴をしていた。
園内に戻って越冬態勢にあるウラギンシジミの様子をみると無事3頭が揃っていた。
さらに、その近くにもう一頭が増えていた。
また、ヤマモモの木に白斑の小さなウラギンシジミが目に入った。
やがて葉裏に回り越冬モードに入った。
前回ムラサキツバメの塒を見つけたクヌギを探すも2箇所とも姿がなく、塒からでてしまったようだ。近くには活動するムラサキツバメの姿があり、
塒にもどるのを待ってみたが今日は気温が高く、暫く日光浴するのだろう。帰りまでには戻らなかった。一方、近くのマテバシイにはムラサキシジミの休む姿があった。
ダンダラさん、奥さん、お世話になりました。
入間川河川敷にムラサキシジミ、ムラサキツバメを観に行く。
いつもより少し早めに自宅を出て、午前10時にはポイントに着いた。
マテバシイを見渡すが活動する個体は観られない。一脚で下枝を叩いてみるとウラギンシジミが飛び出した。マテバシイの中で越冬態勢に入っていたようで、起こしてしまった。直ぐに近くの葉に止まり、
やがて翅を開いて体を暖めているようだ。
暫くして樹上に上がってしまったが、おおよその塒の位置は見当が付いた。
ムラサキ兄弟の姿はない。いつもより少し時間が早かったのでまだ塒にいるか高所などで休んでいるのか。すると、ツツジの植栽の上に褐色のシジミチョウが飛ぶ姿が目に入った。
この植栽は大人の背丈ほどの高さがあり、生け垣状で幅もかなりある。上部には目が届かない。慌てて脚立を用意して見下ろしてみると、雌のムラサキツバメが開翅する姿があった。
近くには雄の姿や
複数のムラサキシジミの姿もある。
想像するに、マテバシイの塒から出て、まずはこの場所で日光浴をするのではないか。今まで気が付かなかったが、少し早い訪問が功を奏したようだ。
ところが、周辺の生け垣などを見ると、剪定作業が行われているようだ。
少し離れた場所に作業を行っている人達が休憩を取っていた。ちょうど良いタイミングであった。もう少し遅ければこのツツジも剪定が行われていたと思われた。
そろそろ作業が再開されそうだったので、川越市の公園に移動した。
1か月振りに所沢市の公園を訪問。
前回はムラサキシジミ、ムラサキツバメともカシの樹上で姿を見掛けたに留まった。早速その場所を確認するが姿がない。また、複数の姿が見られたウラギンシジミも見られない。いずれも越冬態勢に入ってしまったのか。
その後、マテバシイの多い場所を覗くと直ぐにムラサキツバメの姿が確認できる。暫くすると翅を開き始めた。雄だ。
今シーズン初めて雄の翅表を撮影できた。近くには活動するムラサキシジミの姿もあり、木漏れ日の当たる葉に止まって開翅してくれた。
この場所は大きな針葉樹などの中に転々とマテバシイがあり、林縁のマテバシイには良く日が当たるが、林内のマテバシイは木漏れ日が当たる程度という環境だ。
一通り周囲を探索すると、ムラサキ兄弟の日光浴や活動する姿がポツポツと観られ、それぞれ4、5頭が確認できた。
また、マテバシイの葉裏で越冬態勢に入っていたウラギンシジミも見つけることが出来た。
ウラギンシジミは、前回複数が活動していた場所のサザンカの葉裏を探しても姿はなく、どこで越冬態勢に入っているのか見つからなかったので、何となく見当が付きそうだ。ムラサキ兄弟の塒については今後の探索が必要だ。
場所を移動し、大きなマテバシイの並木がある場所を探すも両種とも中々姿を見せてくれない。多かったウラギンシジミも越冬態勢に入ってしまったようだ。ようやく1頭のムラサキツバメを確認するも樹上に姿を消してしまった。
帰りがけ、駐車場のアスファルトに止まっていたムラサキツバメを運良く発見。
小さな雌で、羽化直かなと思って手を差し出したところ指に乗ってくれた。ところが日差しのあるところに止めると直ぐに飛び立ってしまった。もう少し慎重に扱えば良かったと後悔した。
気温も平年並みに下がったので、ムラサキシジミやムラサキツバメの様子を観に行く。
まずは入間川河川敷のマテバシイを確認する。直ぐに、マテバシイの葉上にムラサキシジミの姿が見つかり、様子を伺っていると翅を開いてくれた。
他にもムラシは4、5頭が姿を見せてくれ、開翅する個体も観られた。
一方、ムラサキツバメは姿を現わさない。長竿で叩いたりもしたが、結局現れたのは1頭のみだった。ウラギンシジミは1頭も見られなかった。すでに越冬態勢に入っているものと思われるが、その場所を見つけることは出来なかった。
その後、狭山市の公園に移動。前回レポートしたが、昨年ムラサキシジミの越冬が観られたマテバシイは無残にも伐採されてしまった。残ったマテバシイを確認するも蝶の姿はない。
この公園には別にマテバシイの並木があるが、道路に面したりして観察条件が余り良くない。念のため確認すると、ムラサキシジミが2頭ほど飛び出したが、高所に止まってしまった。
今日はダンダラさんご夫妻もこの公園にやってくるとのことなので、いつも車を止める駐車場に回ってみたが、ダンダラさんの車は見当たらなかった。合流を諦めて、川越市の公園に向かった。
公園では羽化不全のムラサキツバメが植え込みの下草に止まっていた。
これも羽化直個体のようだ。近くには別のムラツの姿があり、この辺りで羽化した個体なのだろうか。
様子を伺っていると、1頭が翅を開き始めた。
近くのツバキやサザンカにも複数のムラツの姿があり、日光浴をしているようだ。開翅を期待して待つも、気温が高くなったせいか頑なに翅を閉じている。時折翅を開こうとする個体も観られるが、半開翅程度までだった。
前回越冬態勢にあったウラギンシジミは3頭とも変化はなかった。
活動するウラギンシジミも観られた。
その後、一昨年まで越冬集団が観察されたクヌギを確認すると、すでに休止モードに入っているムラツを発見した。
さらに少し離れた葉上でも一頭が休んでいた。今後、大きな集団になることを期待したいと思った。
公園内の草地などにはキタキチョウがかなり見られる。
前回、ツマグロキチョウを見掛けたので何となく目で追ってしまうが、それらしい姿は無かった。
帰りがけ、公園を出たタイミングで、来園したダンダラさんご夫妻の姿を見掛けた。お声を掛けると、先程は狭山市の公園に居たそうで、すれ違ってしまったようだ。様子を聞くと、クロコノマチョウは見られなかったが、ルリタテハなどが樹液にきていたとのこと。帰路の沿道にあるので、昼食後、ちょっと寄ってみた。
車を止めると直ぐにコナラの幹で日向ぼっこするルリタテハが目に入った。かなり近付いても飛び立たなかったので、魚眼レンズで撮影してみた。
その後、林内を散策してみたが、時刻は午後2時近くになってしまったので、他の蝶の姿はほとんど見られなかった。