『
蝶のいる風景blog』のFarfallaさんの案内で、ムラサキツバメの越冬集団などを観に行く。
Farfallaさんが観察する越冬中のムラサキツバメは、既に20頭を超す大きな集団を形成しているとブログで報告されていた。自分が観察している場所では、その数はせいぜい10頭ぐらいだ。20頭を超す集団は、ルーミスシジミの観察に出掛けた際などに見掛けたが、暫く観ていなかった。
待ち合わせした駐車場には少し早めに着いたため、おおよそ見当を付けていた場所に向かうと既にFarfallaさんの姿がある。低木に止まって日光浴をするムラサキシジミやムラサキツバメにレンズを向けていた。挨拶を交わして、早速一緒に撮影させてもらう。
動画はこちら越冬集団が頭上のマテバシイの葉にあるのも教えてもらった。
ざっと数えても20頭以上の集団だ。低木の周りにはかなりのムラサキ兄弟が降りてきているため、日光浴中の個体が塒に戻れば30頭近くになると思われた。いきなり大きな集団に感激した。
この場所では、アブラムシの分泌液をなめる個体も観られた。
その後も場所を移動しながら20頭を超す集団などを案内いただく。多くはマテバシイの葉上が塒となっているが、
クヌギやモクレンの葉など落葉樹もあり、やがて落葉してしまうのが心配だ。
車でも移動しながら3箇所ほど2時間以上かけて、かなりの範囲を案内いただいた。20頭以上の集団は10箇所ほど、他にも小さな集団も観られ、個体数の多さには驚いた。Farfallaさんも、今年は今までで最も個体数が多いのではと仰っていた。
所々にサザンカが咲いているが、そこで吸蜜する個体は余り観られなかった。いつもならもっと多いようで、サザンカの前で吸蜜にくるムラサキ兄弟を撮影するカメラマンも数人見受けられた。
ウラギンシジミは活動するものも少数観られたが、越冬態勢にある4頭を教えてもらった。
かなりの距離を歩いたため、良い運動にもなった。案内いただいた公園や緑地は、樹木も大きく生長し豊かな緑となっている。ムラサキツバメにとっては格好の生息地となり、個体数は相当なものだろうなと感じた。
Farfallaさんの予定もあり、早めに千葉県の生息地を後にした。
帰路の途中、時刻が午後3時前だったので所沢市の公園に寄ってみた。先日観察したムラサキツバメの塒が気になっていた。
早速、塒のあった場所を確認すると、先月25日には5頭だった集団がかなり大きくなっていた。
3m程の高さで、かたまって寄り添っているため正確な個体数は分からないが、ざっと数えても20頭は優に超えていた。自分の観察ポイントの中で、これだけ大きな集団を観たのは初めてで、先程の千葉県のポイントに匹敵する大きな集団が形成されていた。
角度を変えて写してみたが少し位置が高い。
今度は脚立を使って撮影しようと思った。
Farfallaさん、大変お世話になりました。また、大変お疲れ様でした。
所沢市の公園に出掛けた。11月7日以来の訪問だ。この日は多くのムラサキ兄弟やウラギンシジミが開翅してくれ撮影を楽しめた。ただ越冬状態の個体は1頭しか確認できなかったので、その後がどうなっているか確認したかった。
時刻は午前11時を回っていたため、ムラサキ兄弟はサザンカやマテバシイの周りなどで活動している。
前回同様、かなりの個体数が確認出来るが、塒を確認した場所にムラサキツバメの姿は見当たらない。
日当たりの良い場所にはムラサキシジミとムラサキツバメの開翅する姿が観られる。
やがてムラサキツバメが近くの葉上に移動し始めた。初めは2頭が3頭に、
そして5頭が集まった。
この時はまだ日が当っていたが、暫くすると日陰となり、そのタイミングを分かっていたかのようだ。
決して大きな集団ではないが、この場所では今までで最も大きな塒となった。
動画はこちら今日はウラギンシジミの姿がなかったのが残念だ。既に越冬態勢に入っているのだろうが、見つけることは出来なかった。下草のヤマトシジミやキタキチョウも個体数は少なくなった。
今日は穏やかな陽気となった。
庭のクロマダラソテツシジミは玄関先のプランターの周りで夜を過ごし、気温が上がるとウインターコスモスなどで吸蜜を始める。
そこに新たな雌がやってきた。雄は追尾するが、それをものともせずウインターコスモスで吸蜜し始めた。
雄はこの場がお気に入りだが、この雌に奪われてしまった状態だ。うしろのハイビスカスに雄の姿(黄丸内)がある。
これらを撮影していると、さらに新たな雌がやってきた。
近くのホテルなどでは続々と羽化が始まっているので、それらの個体が吸蜜する場所を求めてやってきたのだろうか。
この日は庭にムラサキシジミの姿もあった。
アラカシが庭にあるのでそこで育った個体と思われる。翅は伸びているがまだ上手く飛べない。翅を開くかと待ってみたが、閉じたままだった。暫くそのままにしておいたらどこかへ飛んで行ってしまった。
前日にも羽化したムラサキシジミが庭にいた。ただこちらは私が気付かずに踏んでしまったのか、翅が変形し上手く飛べない状態だった。
どちらも残念だった。
11月26日には畑が真っ白になるほど霜が降りた。翌27日は再び20℃を超える暖かな陽気となった。朝から窓のフレームにクマソの姿があったが、翅を開くことなくどこかへ消えてしまった。
気温が高い割には庭にクマソの姿は少ない。
近くの神社に出掛けると、そこにクマソの姿があった。
出掛けたついでに近くのホテルを覗いてみると、1頭が羽化していた。
28日も穏やかな陽気となり、玄関先のプランターの周りには雌雄のクマソが観られた。
いよいよ今シーズンのクマソも終盤だなと思われる。9月20日に始まり、2か月以上の長い期間楽しませてもらった。来年はどうなるのだろうか。
今日は真冬並みに気温が低下した。入間川河川敷にムラサキシジミ、ムラサキツバメの様子を観にいく。
行きがけにホテルのクロマダラソテツシジミの様子を観ると、3頭が羽化していた。
今日は風が強かったため、翅が伸びて乾く前に強風を受けてしまったのだろうか、2頭の翅が変形してしまっている。
こちらの個体は翅が開きっ放しだ。
可哀想だが元気に活動出来れば良いが・・・
河川敷に着いてマテバシイを覗くと、直ぐにムラサキシジミの姿が確認出来る。時刻は午前11時を回ったところ、日当たりの良い葉に止まった雌はよく開翅してくれた。
その後、マテバシイの周りを活動する姿があり、追っていくと下草に止まった。今度は雄で、葉上で開翅してくれた。
先程の雌はその後、マテバシイの葉で休眠態勢に入った。
別のマテバシイを覗くと、その周りを飛ぶシジミチョウの姿があり、追っていくと低位の葉に止まった。こちらはムラサキツバメだった。近くにはもう一頭が確認でき、暫くすると翅を開き始めた。
どちらも雄だ。
やがてどちらともなく飛び立ち、マテバシイの葉に潜り込んでしまった。どうもここが塒のようだ。
今後、さらに大きな集団になることを期待した。
朝から気温が高め、日中は25℃に届きそうな暖かな陽気となった。
自宅のクロマダラソテツシジミは朝から活動している。
下の雄は当初から自宅に居着いた個体で、メダカを掬う網の柄やプランターの草花がお気に入りの定位置だ。翅はかなり破損が進み痛々しい。
妹の家も覗いて見ると、ソテツに雄が止まっていた。綺麗な個体だ。
午後、近くのホテルのソテツを覗いて見ると、今日羽化したと思われるクマソが2頭止まっていた。
奥の個体もストロボを当てて撮影しておいた。
昨年、初めてクマソが自宅にやってきたのが11月29日だったので、今後も飛来が期待できる。ただ、明日から気温がかなり下がるとの予報なので、羽化してくるクマソには厳しい活動条件になってくるだろう。
ところで、クマソを撮影していて気が付いたことがあるが、通常の大きさの個体に混じって極小の個体が観られることがあった。
写真は、千葉の公園で撮影した雌と、
昨日(11月16日)の夕方、自宅のソテツに止まっていた雌で、
比較するものが無いのでその大きさは分かりにくいが、いずれも通常の個体よりかなり小さなサイズであった。幼虫期に集団の中で十分にソテツを食べられなかったのが原因なのだろうが、栄養失調にもかかわらず、無事に羽化する逞しさがこの蝶にはあると思った。