所沢市の公園にムラサキシジミやムラサキツバメを観に行く。昨年末の12月17日以来の訪問だ。この時はムラサキツバメの大きな越冬集団が2箇所とムラサキシジミの5頭の越冬集団が確認出来た。今日はこの集団がどうなっているか確認するのが主な目的。
脚立持参で塒のあったマテバシイを確認するとその姿がない。あれだけ大きかったムラサキツバメの集団もムラサキシジミの塒ももぬけの空だ。
辺りを見回しても活動する個体は観られない。少なくとも数頭の姿はあるだろうと思っていたが、全く姿が観られなくなるとは思ってもみなかった。マテバシイの木の下に死骸でもあるかと探してみたが、その姿もない。
仕方なく別の塒があるか探してみると、30m程離れたマテバシイの葉にムラサキシジミの姿があった。
距離からして、先程のマテバシイから移動したとは考えられない。近くに更に1頭の越冬個体が観られた。
ムラサキツバメはとうとう1頭も確認出来なかった。
寒さで冬を越すのは相当厳しいことが分かるが、鳥に食べられてしまった可能性もある。大変残念だが、新たに見つかった3頭が無事に冬を越すことを願った。
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。今シーズン、入間川河川敷のムラサキシジミ、ムラサキツバメは個体数が少なく、越冬個体を確認出来ていない。12月29日は、2024年最後のムラサキ兄弟の観察に出掛けた。
時刻は午前10時20分、まだ気温が低いので越冬個体がいても活動していないだろうと塒を探してみた。例年塒が見つかる辺りを集中的に探しても見つからない。残念だが、今シーズンは越冬個体の観察を諦めた。その後、川越市の公園に向かった。
公園に着いたのが午前11時、まだ空気はハヒンヤリとしている。前回、『
小畔川日記』のダンダラさんに教えてもらった越冬中のウラギンシジミを撮影し、
クヌギのムラサキツバメの塒を探してみた。ところが前回5頭が越冬態勢にあったムラツの塒が見つからない。辺りを見回しても活動する個体の姿は観られない。塒を変えてしまったのだろうか。
ダンダラさんもお見えになっていなかったので、少し時間おいてから探してみようと、河川敷でイタチが観られるか移動してみた。前回訪問時にイタチの糞を確認した辺りを探してみたが、そんなに簡単に出会えるはずもない。足跡や糞などの痕跡すら見つからなかった。
再び公園に戻るとムラツの塒の近くで活動する雌の姿がある。暫く様子を観ていると、マテバシイの葉に止まり翅を開き始めた。
気温が低いにもかかわらず、何と幸運なことか。この1頭の開翅で今日の成果は十分達成できた。
この雌が飛び立って間もなくダンダラさんご夫妻がお見えになった。挨拶を交わし、自力では見つけることが出来なかったムラツの塒などを教えてもらった。越冬態勢のムラツは、とうとう1頭となってしまっていた。
その後はカシ類の多い場所に移動すると、ムラサキシジミの活動する姿がある。カシの葉上で日光浴したり、
近くのツバキにまとわりついたりしていた。
塒に戻るのかと思ったらその後、落ち葉に止まって日光浴などしていた。
ここのアラカシの葉裏などでは、前回訪問時から引き続き越冬中のウラギンシジミが複数確認出来た。
再びムラツの塒の場所に戻ると、先程活動していたムラツの姿があった。マテバシイの葉上などで日光浴した後、少し離れた日陰のツバキに潜り込んでいった。様子を観ていると、この木の葉で越冬態勢に入った。
年末にもかかわらず、活動するムラサキ兄弟の姿が観られ、撮影を楽しむことが出来た。
ダンダラさん、奥さん、お世話になりました。
所沢市の公園にムラサキシジミやムラサキツバメを観に行く。
12月4日に千葉県のムラサキツバメの集団越冬を観に行った帰りに立ち寄ると、大きな塒が形成されていた。その状況を確認するのが今日の主な目的。塒は3m以上の高さにあり、個体数などを確認するため脚立持参で出掛けた。
塒は直ぐに見つかり、個体数は相変わらず20頭以上はいると思われた。
脚立をセットしたりしていると、近くにもう一つ塒があるのに気が付いた。
こちらの方が個体数は少なそうだが、明らかに10頭以上の姿がある。同じマテバシイの木で間隔も3mと離れていない。両方を足すと35頭以上にもなりそうだ。これには驚いた。
時刻が午前11時を回っていたので気温も上がり、地上の落ち葉の上には複数のムラサキツバメの姿がある。
ムラサキシジミの姿も観られ、美しいブルーの煌めきを堪能できた。
この雄は見る角度などによってブルーの色彩が異なって見える。
地上で日光浴していた個体はマテバシイの葉などに上がって行くことが増え、
やがてムラサキツバメは塒にもどっていった。同様にムラサキシジミもマテバシイの葉上で日光浴するようになり、
動画はこちら様子を観ていると一部が枯れたマテバシイの葉に潜り込んでいった。
そこには既に越冬態勢にある5頭のムラシの姿があった。ムラシの塒のようだ。2箇所のムラツの塒と同じマテバシイのごく近くにムラシの塒があった。今まで両種が一緒に集団で越冬しているところを観てきたが、ここでは明らかに両種の塒が分かれていた。
3つの塒は3mぐらいの範囲にあり、合流しても不思議ではなさそうだ。今後の動きも観察していこうと思った。
12月に入ると庭のクロマダラソテツシジミの活動は終盤となった。姿を見掛けるのは下の写真の雄のみ。
12月5日には元気に活動し、時折、プランターのウインターコスモスで吸蜜していた。
12月8日の朝にはプランターのシロタエギクの葉上に姿があった。
昨夜はこの状態で過ごしたようだ。午前10時過ぎて気温が上がると翅を開いたりしていたが、終始プランターの周りで過ごしていたようだ。
12月9日には初氷が張った。クマソは大丈夫かと心配したが、シロタエギクの葉裏に止まってじっとしていた。
気温が上がっても動こうとしない。ついには1本の足でかろうじて葉につかまっている。かすかに足を動かしているようにもみえる。
12月10日には一つ下の葉に落ちて一本の足で葉につかまっている。この段階で息絶えてしまったようだ。
12月11日、昨日まではシロタエギクの葉に絡んでいたが、とうとう土の上に横たわる姿があった。
9月に自宅の庭にきてから約2か月半、鉢植えのソテツやプランターの辺りなどでずっと活動していた。ここまでいると愛おしさまで感じてしまった。長い間楽しませてくれ、ありがとう!
川越市の公園にムラサキシジミやムラサキツバメを観に行く。
既に『
小畔川日記』のダンダラさんが発生状況などをレポートされているが、今年は公園内のマテバシイが伐採されたりして例年とは少し状況が異なるようだ。個体数も少ないとのこと。
途中、沿道にある入間川河川敷と狭山市の公園のマテバシイを覗いて行くが、どちらもムラサキ兄弟の姿がない。入間川に関しては11月19日に両種を撮影したが、今日は姿が観られない。天気は悪くないのに、どうしたことか。
狭山市の公園は今シーズン初めてだが、例年観察するマテバシイが半分ほど伐採されたのを夏に確認していて、期待はしていなかった。案の定こちらも両種の姿は観られなかった。
先を急いで、川越市の公園に着いたのが、午前11時を回っていた。既にダンダラさんの姿があり、クヌギの葉上にできたムラサキツバメの塒を撮影している。そこには4頭が越冬態勢にあった。一緒に撮影していると、活動する1頭がいると声を掛けてくれた。その個体はカシの葉に止まり、やがて翅を開き始めた。
この雌は帰宅する頃には4頭の集団に合流したようで、塒は5頭になっていた。
それ以外のムラサキ兄弟の姿は観られなかった。確かに今年は個体数が少ないと感じた。
ウラギンシジミは全て越冬態勢にあり、こちらは例年並みの個体数だろうか。
園内には他にヤマトシジミの活動する姿があった。
一通り案内していただいたので、河原に下りてみることに。すると、そこには白と黄色の蝶が飛ぶ姿がある。モンシロチョウとモンキチョウのようだ。土手に挟まれて風も遮られて暖かい。モンシロチョウはまだ綺麗な個体だ。
モンキチョウも活発に活動し、雄は雌を探しているようだ。ダンダラさんは昨日、交尾中の個体を見つけたとのこと。
この雌は食草に産卵もしていた。さらに、ベニシジミの姿もあった。
ダンダラさん、お世話になりました。